「気」とはなんぞや?
「気」は東洋医学でよく使われる言葉の一つです。
東洋医学でなくても、日本人はよく「気」とう言葉を日常会話で使っていると思われます。
「やる気・気合を入れろ!・気が滅入る・気になる・気が付く・気が合う・気の知れた仲・気が晴れる・気が利く」などなど
「気功」なんて言われたほうが、聞いたことがあるかもしれませんね。
それから、からだの不調に関しては「病は気から」なんて言葉もよく耳にします。
東洋医学ではこの「気」が不足したり、気のめぐりが悪くなると、体に変調をきたすと考えています。
「気」にもをいくつかの種類・概念があって、今日はこれについて書きたいと思います。
元気・宗気・衛気・営気と呼ばれるものです。
まず、元気です。
これは、一般的に使われる「お元気ですか?」の元気とはちょっと違っていて、へそ下あたり、ちょうど丹田あたりから全身にくまなくいきわたる気のことを指します。
へそ下に力がなかったり、張りがなかったり、したら元気が不足しているもしれません。
宗気(そうき)と読みます。
これは、胸中といって胸の中おあたりに集められている気を指します。
五臓六腑でいう心・肺と関係が深く呼吸・発声、血液循環に影響しています。
衛気(えき)
これは、体を守るバリヤーみたいな気のことを指します。
体は常に外からの邪にさらされています。寒さや、暑さ・湿気・乾燥・風のことです。
これらから身を守るためのバリヤーです。この衛気が少なくなるとその邪が体に侵入してきて病気になあります。
その代表が風邪ですね。
次は営気(えいき)と読みます。
脈中(血管)を流れる気のことを指します。
言い換えると、栄養分といってもいいかもしれません。
この営気が不足すると、栄養が足りていない状態ですから、体が弱ってしまいます。
このように、東洋医学では気にもいくつかの種類があるんだー、なんて理解していただけたら幸いです。。
いろいろと東洋医学独特のキーワードが出てきて分かりにくい部分もあると思いますが、今後、順を追って説明していきます。また、日常生活の中でイメージできるように変換しながら書いてきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
なお、鍼灸学生諸君は、これらは私なりの持論やイメージで書いてある部もありますので、教科書や参考書とは異なる部分があることをで予めご了承ください。