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第68回全日本鍼灸学会へ参加

先日、名古屋で開催された全日本鍼灸学会へ参加してきました。
全日本鍼灸学会へ参加
学会のテーマは「女性のミカタ」です。

 

女性の体の仕組みについて改めの勉強や再認識、また、女性特有の体の不調や、病気について、そしてこれらに対して鍼灸施術がどのように有効であるかを勉強してきました。

 

私なりに重要点をまとめておきたく書きました。

 

まず、女性の更年期症状についてです。
更年期症状はホットフラッシュ、顔や頭からの発汗が有名ですが、それ以外にも、頭痛・冷え・むくみ・イライラ・下痢・便秘・肩こり・腰痛・動悸・息苦しさ・月経異常・頻尿・うつ・気分の落ち込み・不眠・腹部膨満感・手のこわばり・めまい・耳鳴りなどなど、非常に多岐に渡るということです。

 

このうち2〜3の症状がでる人いれば、一つしか出ない人もいる。全て出る方もいれば、まったくない人もいる。非常に個人差があるのです。

 

更年期期間とは諸説ありますが、閉経を迎える前後2年間をいい、最後の月経から12か月間月経がないと閉経とするそうです。

 

主な原因は女性ホルモンであるエストロジェンが低下することです。、この女性ホルモンの急激な増減の変化が身体に悪影響を及ぼすと言われています。
しかし、女性はどなたでも、その時期が来れば女性ホルモンが低下します。なぜ、症状が出る人とでない人がいるのでしょうか?

 

これには、身体の問題だけではなく、仕事、家庭などの社会的環境要因、性格などの心理的要因が複雑に関与することが考えられる。
単なる女性ホルモンの低下だけが原因ではない。

 

同じような症状を呈する疾患として、甲状腺疾患の可能性がある。
症状がひどい場合や、甲状腺疾患所見を見落とさない。(頻脈・徐脈・浮腫・体重の増減・皮膚の乾燥)

 

ホルモン補充療法は生殖器を一旦休息させるにはとても効果的、症状がつらい場合には頼ってみるべきである。

 

婦人科医の先生の話で、印象的だったのが、「女性は女性ホルモンを浴びせられている」という言い方でした。

 

この言葉には、多様化する現代社会が背景に隠れているのだと感じました。

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